正社員時代の終焉−多様な働き手のマネジメント手法を求めて
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緻密で斬新な分析、新時代には必読です |
正社員という、神話のようなシステムの崩壊と
いう切り口から出発し、脱工業化社会のフリーエージェント
社会をも視野に入れて、分析、提言した名著ですね。
正社員偏重主義は歴史的にどのようにして醸成されてきたのか?
そのメリットは何だったのか?新時代環境にそぐわない今、
非正社員を含む、多様なレイバー形態のマネジメントとは?
幅広く、経営戦略論、競争戦略論にまで踏み込んだ、斬新な
分析、人材ポートフォリオ論の考察は、寒気がするほどです。
本書で分析されているような、経営資源、企業戦略論と、
人材ポートフォリオ、HRアーキテクチャと人材育成論など
を知らないで、今の時代のキャリアデザインを行うことは
誤った道に進みかねないと思うと、本書が担うさらなる重要性は
言い尽くせません。
単線的なキャリアが崩壊した今、万人にお奨めします。
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信頼の印として仕事を頼んでも… |
「君にこれを任せるから!」と部下に仕事を頼んだとしよう。
「信頼してもらった、よし、頑張るぞ」と思うか、「アレレ、勘弁してよ、それ俺の仕事じゃないよ!」と思うか。多くの場合、仕事の“やりがいの余地(裁量)”=その業務の多少の“あいまいさ”だろうから、依頼された人の立場と背景によって反応が異なるのは明らかだ。しかし、命じる側の多くの正社員サラリーマンは、自分の唯一、正しい仕事観が共有できるはずだと微塵も疑っていない。そこにお互いの不幸の始まりがあると、本書は説いているような気がする。
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いったい誰が読んでいるのか |
フリーターや細切れ仕事をやらざるを得ない不安定な労働者(非正規労働者)を相手にそれこそ多様な広告雑誌を展開している企業の研究所がご大層にもこういうもっともらしいビジネス書をだしている。
前書きはじめ学者風な物言いは、いったい誰に向けて書かれているのか。経済系や社会学系の学問しか経ていない(学科を出ただけか)最近流行の学者口調で、正社員終焉時代の到来は「よくも悪くも現実であって、もう後戻りできない」と述べられているのを見ると、真に片腹痛くなる。そういう現実とやらを扇動して、嘘でも盛り上げることで「○○ワーク」とか何とか言う広告雑誌の商売を有利に持っていこうと言うマーケティングではないですか、所詮。
多様な働き方とはようも言ってくれた、単に企業側にとっての多様な雇用形態ではないか。景気が一部でよくなっていることの影響でもあるのか、正社員採用も増加しつつあるようだ。多様な雇用形態を許さず、多様な生活を確立すべく学者や経営者や労働者は頑張るべし。
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パート・派遣活用のための初の具体論 |
ここまで、アルバイト、派遣社員の使い方を、具体的に語った本はなかっただろうと思う(使われる側が多少カチンとくるであろう分析まで含めて)。お急ぎの方は、具体論のある4,5,6章を先に読むといい。最後の章で、雇用側とパートがともにハッピーになれる道を探っているが、できうれば、非正社員の企業横断的なスキル・アップの仕組み、それに連動させた賃金上昇制度づくりにまで踏み込んでほしかった。